「対岸の彼女」角田光代著 文藝春秋
30代、既婚、子供ありの小夜子と、
同年齢、独身、子供なしの葵。
性格も生活環境も全く違う二人の女性の間に
友情は成立するのか!?
そんな内容紹介だったから
軽い気持ちで読み始めたんだけど、
そんな表面的なことはあまり関係がなかった。
心に響くとても素敵な作品でした^^
小夜子が娘を連れて
公園デビューした際での挫折感、そして焦燥感。
仕事を始めることで、高揚する気分。
ずっと遠くに行きたい、と思いながら親友と逃避行、
結局、元の場所に戻るしかなかった高校時代の葵。
仕事を興し社長として頑張る中で
人と関わることに疲れている自分に愕然とする葵。
過去を思い返し、そこで何かを見つけ直そうとする。
「私たちは何のために歳を重ねるんだろう」と
自問する小夜子。
「生活に逃げこんでドアを閉めるためじゃない。
また出会うためだ。出会うことを選ぶためだ・・・。」と
自分なりの答えを出し、再び歩き始める小夜子。
そして、葵と新しい形で出会う。
葵の高校時代の話は、いろいろと感じるところが多くて
泣けて仕方なかったです。
ひとりぽっち恐怖症。
「ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達より
ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと
出会うことのほうが、うんと大事な気が、今になってする。」
長女に読んでほしいなぁって思いました。
痛かったり、辛かったり、切なかったり、
むず痒かったり、懐かしかったり、ほっとしたり。
自分が言葉にできなかった曖昧な感情が
文章としてそこにありました。嬉しかった。
(上記作品より引用)
30代、既婚、子供ありの小夜子と、
同年齢、独身、子供なしの葵。
性格も生活環境も全く違う二人の女性の間に
友情は成立するのか!?
そんな内容紹介だったから
軽い気持ちで読み始めたんだけど、
そんな表面的なことはあまり関係がなかった。
心に響くとても素敵な作品でした^^
小夜子が娘を連れて
公園デビューした際での挫折感、そして焦燥感。
仕事を始めることで、高揚する気分。
ずっと遠くに行きたい、と思いながら親友と逃避行、
結局、元の場所に戻るしかなかった高校時代の葵。
仕事を興し社長として頑張る中で
人と関わることに疲れている自分に愕然とする葵。
過去を思い返し、そこで何かを見つけ直そうとする。
「私たちは何のために歳を重ねるんだろう」と
自問する小夜子。
「生活に逃げこんでドアを閉めるためじゃない。
また出会うためだ。出会うことを選ぶためだ・・・。」と
自分なりの答えを出し、再び歩き始める小夜子。
そして、葵と新しい形で出会う。
葵の高校時代の話は、いろいろと感じるところが多くて
泣けて仕方なかったです。
ひとりぽっち恐怖症。
「ひとりでいるのがこわくなるようなたくさんの友達より
ひとりでいてもこわくないと思わせてくれる何かと
出会うことのほうが、うんと大事な気が、今になってする。」
長女に読んでほしいなぁって思いました。
痛かったり、辛かったり、切なかったり、
むず痒かったり、懐かしかったり、ほっとしたり。
自分が言葉にできなかった曖昧な感情が
文章としてそこにありました。嬉しかった。
(上記作品より引用)
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