みなさん、さようなら
2005年8月9日 映画
Les Invasions Barbares
2003年 カナダ仏合作
レミ＝ジラール ステファン＝ルソー
2003年 アカデミー賞外国語映画賞受賞
この邦題も、軽妙さがあって
なかなか上手い付け方だなぁと思いました。
原題は、アメリカ9．11を意味する。
フランス系カナダ人、歴史教授レミは末期ガン。
彼がどのように人生の最期を迎えるのか、
その顛末を描いた映画です。
ずっと仲違いしていたやり手証券マンの息子が
お金と知恵と行動力で、父の最後の舞台を
セッティングしていく。
レミを看取るために、友達や元愛人らが集まってきて
思い出話や、猥談に笑いながら日々過ごし、
レミ自身の決断で死を決する日がやってきます。
「これは死に方の問題なんです」（直江の声が聞こえる）
どうしても自分の死を受け入れることができないレミ。
「受け入れなきゃ」
「諦められない」
「人生の決まりよ。あなたが目を閉じた瞬間に
大勢の人も死んでいくわ。」
「まだ覚悟ができない。死ぬ意味が見つけられない。」
結局、彼は愛する家族と友人に囲まれて逝く自分に
死ぬ理由を見つけて静かに受け入れるんです。
最後、息子への言葉は、息子の一生の宝物に
なるんだろうな（涙）
しみじみとした余韻が残りました。
（↑写真は映画とは関係なく、支笏湖）
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